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茶しごとの歌

 汗を流して朝早くから夜遅くまで働いた茶よりや茶こなしの仕事は、
 機械の発達によって今は消え去った仕事であります。

 茶問屋の一階では、番頭衆が、手作業によって荒茶を大・中・小、
 つまり「本葉」「おば」「内おば」「甚」「粉」に撰り分け、箕で簸り、
 より子の茶より行程にまわす「撰次」の仕事をしておりました。

 二階では、より子たちが撰り箱の上に置いた「より板」で終日茶をよった。
 荒茶の中の「骨」といわれる軸や「黄葉」といわれる古葉を取り除く仕事である。
 これは女子の手先仕事であった。ふつう撰り場には電灯がなかったので、
 忙しい時期は夕方家へ茶を持って帰り、家の電灯を下へおろして「夜なべ」をした。

 人々は、仕事をしながら歌を唄った。

 二階からは 茶よりうた が流れ、階下では 茶こなしうた が唄われた。

 茶よりうたの節まわしは、ほいろ師うたの節が多かったが、
 歌詞はうたいつがれてきた古くからのものもあるし、
 新しく作られ、付け加えられていったものも多かった。
 茶こなしうたも同様であった。

 歌詞は、七,七,七,五調となっている。
 はじめの一節は一人が唄い、
 はやしことばとくりかえしはその場の全員で唄うのが、普通だったようである。


茶よりうた   茶こなしうた

参考文献 ・ 山城茶業史(山城茶業組合)